DO ウティエル・レケーナ原産地呼称統制委員会は、去る2月、日本のワイン業界関係者向けに、そのスター品種であるボバルについてプロモーションを展開しました。今回のプロモーション活動は、2月10日月曜日の東京でスタートし、カルメ・ルスカイェーダシェフのレストラン・サンパウのシェフソムリエ(現在は東京の「スリオラ」シェフソムリエ)で、スペインワインをよく知る、菊地 貴行氏による、プロ向け、ワイン愛好家向けのマスタークラスが開催されました。その後東京から大阪へ移動し、12日水曜日、スペインワインを専門とするソムリエの松野 直矢氏によるテイスティングセミナーとスペイン料理とのマリアージュディナーで幕を閉じました。
東京で2つのテイスティングセミナーを実施した菊地氏は、日本料理との相性などもいくつか紹介し、DO ウティエル・レケーナのボバルワインの多様性を強調しました。
また、DO ウティエル・レケーナ統制委員会会長のホセ・ミゲル・メディナは、「日本は優先マーケットのひとつであり、DO ウティエル・レケーナおよびボバルを広めるこのプロモーション活動は非常に重要である」として、「DO ウティエル・レケーナのワインは、日本で非常に受け入れられており、輸出量の比重が高いことからも、今後も日本でのプロモーション活動を継続する」と明言しました。
DO ウティエル・レケーナを代表する10の生産者、10アイテム
テイスティングにはDO ウティエル・レケーナより10の生産者が参加し、それぞれボバルからつくられるワインが紹介されました(主にモノセパージュワイン)。
紹介されたワインは、赤ワイン9アイテム(La Novicia 2018/Bodegas Jiménez-Vila、Parsimonia Autor 2017/Bodegas Vibe、Villa De Adnos 2017/Coviñas、Toro Loco Superior 2018/BVC Bodegas、Bobal De Sanjuan Tinto 2018/Cherubino Valsangiacomo、Las Dosces 2018/Chozas Carrascal、Paraje Tornel 2016/Dominio De La Vega、Faustino Rivera Ulecia Bobal 2015/Marqués del Atrio、El Bobal de Estenas 2018/ Vera de Estenas)とブラン・ド・ノワール(黒ぶどうからつくられる白のスパークリングワイン)が1アイテム(Tharsys Único Brut Reserva 2015/Pago De Tharsys)でした。