DOウティエル・レケーナは、統制委員会のテイスティング審査員によるブラインドテイスティングによって2022年を代表するワインに選出されたワインを紹介しました。7月5日、夏前の統制委員会本会議が開催され、DOウティエル・レケーナのボバルを使用した赤ワインカテゴリーでNexo 2019 Bobal y Syrah(ボデガス・ヒメネスービラ・エルマーノス)が、ボバルモノセパージュ赤ワインカテゴリーでEl Pedrío 2020 bobal(ビティクルトーレス・デ・サン・フアン・バルサンジャコモ)が、それぞれ受賞。授賞式には、ボデガス・ヒメネスービラ・エルマーノスの共同オーナーのホルヘ・ヒメネス氏、ビティクルトーレス・デ・サン・フアン・バルサンジャコモの醸造家のモデスト・フランセス氏が出席しました。
また、ウティエル・レケーナ原産地統制委員会の本会議では、2021年ヴィンテージが“ベリーグッド”と評価されました。
“2022年DOウティエル・レケーナを代表するワイン”
DOウティエル・レケーナの赤ワインカテゴリーに選ばれたワイン、Nexo 2019 Bobal y Syrahは、外観はクリーンで、濃いチェリーレッド色。香りは非常に表現豊かで、非常に複雑、誠実で穏やかなワインです。熟した果実の芳醇なノートと高品質な樽での熟成による幅広いアロマのコンビネーションが見事で、ブルーベリーやラブベリー、ブラックベリーなど、赤系、黒系果実のノートが際立っています。後から、芳香性ハーブ、森の下草、ミネラルがあらわれます。
口に含むと力強く、エレガントで、豊潤、シルキーなタンニンで、ボリューム、バランスともに心地良さが残ります。後味は非常に爽やかで、弾けるようなアロマが長く続き、非常に印象的なワインです。フレンチオークの225L入りのボルドータイプのバリックで12ヶ月熟成させています。
また、DOウティエル・レケーナのボバルモノセパージュ赤ワインに選ばれた、El Perdío 2020 bobalは、エル・アルバルディンのサブ区画のエル・ペルディオにて、樹齢は60年ほどの古樹。株仕立てで、ドライファーミング、標高は660メートルほど。土壌は粘土質。レケーナのアルデア・デ・サン・フアンに位置する、ボデガ・デ・ビティクルトーレスでつくられる、非常に伝統的なつくりのワイン。500リットル入りのフレンチークの開放樽でボバル100%を全房発酵、その後、セメントタンクにて寝かせます。
DOウティエル・レケーナワインコンクールについて
2007年より毎年、DOウティエル・レケーナ原産地統制委員会は、カテゴリーごとに代表的なワインを選出するコンクールを開催しており、コンクールには希望するワイナリーが応募可能。受賞者は、統制委員会が参加するパブリックイベントにて、DOウティエル・レケーナを代表するワインとして紹介されます。
コンクールの基準は主に、ワインの種類と価格帯です。応募されたウティエル・レケーナワインは、統制委員会の審査員によるブラインドテイスティングにより選出されます。
このワインセレクトコンクールは、参加ワイナリーに対する新しいルールとカテゴリーの削減によって再開されました(8カテゴリーから5カテゴリーに削減。今回選出されたティント、ボバルモノセパージュティントカテゴリーのほか、スパークリング、白、ボバルからつくられるロゼワインがあり、これらは次のヴィンテージで、2023年の“DOウティエル・レケーナを代表するワイン”として紹介される予定)。
DOウティエル・レケーナ統制委員会会長のホセ・ミゲル・メディナ・ペルドン氏は、コンクール参加ワイナリーに感謝の意を述べるとともに、DOウティエル・レケーナとそのワインの可能性を広める助けとなるこのコンクールの宣伝を続けるよう促しました。