暑さの影響でぶどうの成熟が早まり、8月中旬にはバレンシア州各地で収穫が始まることになりそうです。これは、DOウティエル・レケーナの副会長で、バレンシア農業協会(AVA-Asaja)ワイン部門の責任者である、ぶどう栽培家のホセ・ルイス・ロブレード氏によるもので、彼は「暑さと干ばつのため、今年の収穫は、例年に比べて5日から 10日ほど早く開始される可能性がある」とコメントしています。
気象学的には、2022 年の気候は不安定で、冬は気温が大幅に低下、また、この夏は熱波による猛暑が猛威をふるっています。予報では、収穫に向けて暑さはおさまる見込みですが、8 月と 9 月のこの時期に雹が降らないことを願うばかりです。
今年は非常に高品質の出来が期待されており、近年急成長しているバレンシア州のワインのイメージに拍車をかけてくれるでしょう。ぶどうの収穫見込みは、バレンシア州全体で 3 億から 3 億 1,500 万キロほどで、20~25%の誤差を見込んで、4,200万ヘクトリットルの生産量となる模様です。
2021 年のウティエル・レケーナの収穫量は、約2億 1,200 万キログラムでした。今年はこれに匹敵する見込みで、ハイクオリティなワインを求める消費者や市場に向けた、高品質なぶどうを収穫することが期待されています。