フィンカ・サン・ブラスのアントニオ・サオネロ氏に、ボバルの魅力について伺いました。
1.ボバルとは?
“ボバルはサンブラスにとって、重要な品種です。ボバルはこの地域気候・土壌に順応してきた土着品種です。よって、私たちの農園の特性にも非常に適した品種だと言えます。
サンブラスでは、具体的には、石が多く、痩せた土壌で栽培していますが、それにより、高品質ワインに向く、房・粒が小さいぶどうが実を結びます。 ”
2.ボバルの魅力は?
“ボバルは、確固とした「賭け」と言えます。でも、ボバルがすべてではありません。ワイナリーは、様々な品種、土壌、景観、産出物(ワイン)の組み合わせにより構成されていると考えていますが、ボバルはその一部です。
ワインに関して言えば、現在、白、赤、ロゼ、タイプは辛口だけでなく、スイートワインもあり、スティルワインの他、発泡性ワインも造っています。品種で言えば、ボバルもですが、メルセゲラ、ガルナチャ等が、20年の経験・分析に基づいて、各品種に最も適した区画で栽培されています。それぞれの品種が、品種に合った畑で、その品種らしさを表現しつつ、森林の匂いなど、農園で感じる様々な香りも表現してほしいと思っています。つまり、私たちの大きな「賭け」は、サンブラスの全てであり、ボバルもその一部を構成しています。”
3.ボバルと合うおすすめ一品は?
“いろいろなお料理とペアリングが可能ですが、特に以下のような食材や料理をお勧めします。
・コクのある料理、食材
(例えば)
煮込み料理、特に、豚肉あるいは牛肉を使った煮込み料理
腸詰類や、やや強めの凝縮感があるチーズ
・脂身のある食材、あるいはそれを使った料理
(例えば)
炭火焼き肉やソーセージ
フォアグラ
ハモン・イベリコ
・脂身のあるお肉やお魚&少々苦味や辛味を感じるソースや付け合わせ
(ソース、付け合わせの例)
パプリカソース
キノコソース
ナスやピーマンのオーブンまたは炭火焼”