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2004年、クロス・コル・ビは、料理に合わせやすいワインを造ろうというプロジェクトのもとに設立されています。その基本的な考え方は、土地のブドウで、限定量のワインをオーガニックで造ることです。
クロス・コル・ビは2か所に拠点を持っています。まずは、同じバレンシア州ですが、南部に位置するモイシェントで白ワインを造り始めました。16年を白ワイン造りに費やした後、赤ワインの世界へと歩を進めました。2019年、DOウティエル・レケーナにワイナリーを入手。この地の主要地場品種ボバルをフィーチャーした赤ワイン造りに着手しました。
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77 haの所有地は生物圏保護地区に指定されているカブリエル川渓谷一帯のラス・オセス・デル・カブリエル自然公園の中にあり、DOウティエル・レケーナとしては大変低い、海抜500m地帯にあります。ボバルはその中の22haで栽培されています。
この地域は川が蛇行していて、畑は切り立った岩山と谷の合間にあります。土壌は石灰質ですが、薬用鉱泉水の泉や深い井戸があるため、塩分を含んでいます。ボバルの古木が植わった畑は、放置されていたものを現オーナーが修復し、現在オーガニックで栽培されています。
こうして、ボバルをピュアに表現した赤ワインを造ろうという思いを込めて造られた最初のワインが「マロコ」です。砂質を含む粘土質土壌と石ころの多い土壌の畑に1975から1985年にかけて植えられたボバルを使い、フレンチオーク樽熟成4か月、ティナハ(素焼きの壺)熟成2か月したものです。
続いて発表した「ラス・オセス」は、さらに複雑味を持った調和のとれたボバルを表現しようと、砂質で石ころの多い石灰質土壌の畑に1975年に植えられたボバルを使い、樽で16か月、ティナハで6か月熟成したものです。