緑の木々と湖の横にたたずむ白い家。「パゴ・デ・タルシス」は14haのオーガニック栽培のブドウ畑に囲まれたオシャレな別荘のようなワイナリーです。一見モダンですが、創設は1808年です。その地下には石灰岩をくり抜いた大きな洞窟があり、今もワインの熟成に使われています。この石灰岩がブドウ畑の土壌でもあります。
ワイナリーがあるのは地中海から70㎞、標高800m。けれども3000万年以上前、この地域は潟湖で、炭酸塩が蓄積していった所とのこと。それが今、石灰岩質の土壌となり、パゴ・デ・タルシスのブドウ畑として使われ、フレッシュで、香り豊かで、エレガント、そして長命なワインを与えてくれています。
また木々に囲まれていることと湖があることによって、スペイン南部、内陸の強烈な暑さや乾燥が和らげられ、自然と、酸やフレッシュさが備わったワインが出来上がるとのことです。
自然環境保全への深い配慮ワインにも反映されています。スティルワインのパゴ・デ・タルシス亜硫酸塩無添加シリーズにはカベルネ・フランの他、メルセゲラというDOウティエル・レケーナの地場品種の白があります。他にカルロタ・スリアはオーガニックのシリーズで樽発酵のシャルドネと古木のボバルは樽熟12か月です。いずれも洗練されたモダンなタイプのワインです。
他には、都会のルーフトップ・レストランのパーティに似合いそうなタルシス・シティのシリーズもあります。白はマカベオ、赤はボバルで、樽熟3か月です。
ボデガの敷地内にホテルがあって、静かにリラックスした時を過ごせます。