FINCA SAN BLAS フィンカ・サン・ブラス


あふれる自然の中のブドウ畑から生まれるワイン

 

フィンカ・サン・ブラスは、フィンカ=地所という言葉が示すように、広大な敷地を持っています。フィンカの中にはブドウだけでなく、オリーブやアーモンド、穀物類も植えられていて、松やネズの木、ローズマリーや様々なハーブと共存しています。そんな中を上ったり下ったりして、丘の一番高い所にたどり着くと、緑の森や遠景の山々に囲まれたブドウ畑が目の前に広がります。

この土地にブドウ畑が作られるようになったのは1992年からでした。その後ブドウ栽培に力が入れられ、現在は55haに至っています。会社としての創業は2000年で、現在はCEOのアントニオ・サオネロさんが先頭に立ってタッフと共に、フィンカのテロワールを表現したワイン造りをしています。

 

 

ブドウ畑はなだらかな傾斜地や谷などに散在していますが、それは最高の品質のブドウを得るために、品種ごとに気候を始めとする諸条件が適した区画を選んでいるからです。フィンカ・サン・ブラスは持続可能でエコロジーな農業を実践してきたため、2022年に、オーガニック認定を受けています。

栽培しているブドウは9品種。黒ブドウではDOウティル・レケーナの地場品種ボバル、スペインの品種ガルナチャとテンプラニーリョ、外来品種のメルローとカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノ・ノワール。白品種はメルセゲラとシャルドネです。メルセゲラはバレンシア地方の地場品種で、干ばつに強い品種です。ハーブっぽさのあるフルーティで軽やかなワインになりますが、サン・ブラスではシャルドネを加えることによって骨格のしっかりした複雑味のあるワインにしています。

 

 

フィンカ・サン・ブラスではボバル100%のワインを2つ造っています。 ひとつは真っ赤なポピーのイラストが印象的なラベルの「フィンカ・サン・ブラス・ボバル」です。畑は標高750mにあり、表面が石ころの層に覆われた、石灰質で目の粗い粘土質土壌です。実の粒を小さくし、収穫量を抑え、凝縮した果汁を得られるような剪定しています。そのため、ラベルの花のようなフルーティなイメージもありますが、瓶熟に耐える力強さを持っています。

「ラ・センダ・デル・カバーリョ」は山に囲まれた限定区画のブドウを使って造られます。標高750mにある石灰粘土質土壌で石ころの表層がある畑で、1ha当たり2850本しか植えられていません。造り方も、ブドウの持つ力をできる限り生かすため、繊細です。除梗後、破砕せず、野生酵母で発酵させ、フリーランジュースのみを500ℓ仏オーク樽に移し、マロラクティック発酵後、2000ℓ入りフレンチ・オーク材のフードルで18ヶ月間熟成しています。このワインのラベルの絵は、その名前「馬道」の通り、かつて馬が通っていた道で、今もそのままフィンカに残っています。 

La senda©Yoshiko Akehi
La senda©Yoshiko Akehi

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