チョサス・カラスカルは、1870年、バレンシアにある、景観の素晴らしいラス・オセス・デル・カブリエル自然公園内に建てられたワイナリーです。
1990年、フリアン・ロペスと妻のマリア・ホセ・ペイドロが、ユニークで上質なワインづくりを夢見て、チョサス・カラスカルを購入しました。しかし、ぶどう畑の修復からはじめなければなりませんでした。そこで、まずボバルの古樹は残し、残りは地品種と国際品種を混ぜて植え替えを行いました。そして、19世紀に建てられた醸造所は完全に改装し、増築しました。
フリアンとマリアの子供たちは、スペイン、フランスで醸造について学んだ後、チームに加わりました。娘のマリアは、現在、ビジネスディレクターを務めています。息子のフリアンは、カデ、シャトー・ムートン・ロートシルトで醸造のキャリアをスタートし、2016年、チョサス・カラスカルのワイン醸造を継承しました。一家は、創業当初よりオーガニックによる栽培、醸造を実践、2008年にEUのオーガニック認証を取得、すべてのワインがオーガニック認証のワインとなっています。また、チョサス・カラスカルでは、電力の50%がソーラーパネルから供給され、冷却タンクは天然ガスシステムで稼働しており、CO2排出量をさらに20%抑えています。
すべてのワインは、未加工のコンクリートタンクで醸造しています。タンクの形状やサイズは様々で、各区画やぶどう品種ごとに、収穫量に応じて、卵型、円錐−円筒型、角型のコンクリートタンクで発酵させます。フリアンは、コンクリートタンクがフレッシュで単一畑に由来する独自のアロマを持つワインづくりには欠かせないと確信しています。
チョサス・カラスカルは、家族の夢を一日一日実現しつつあります。優れたワインを目指し、ワインづくりに情熱を注ぎ、新しいクラシックワインづくりに邁進しています。
【FOODEX2023 セミナー試飲アイテム】
Las Dosces Tinto
ラス・ドセス・ティント
【ビンテージ】2020年
【ぶどう品種】ボバル
【アルコール度数】13.5% vol.
【醸造】
最大20,000リットルの立方体コンクリートタンクで醸造。ぶどうが到着するとすぐに、タンクに入れ、アルコール発酵が始まるまで発酵前低温マセレーションを行います。マセレーション期間は14日から18日ほど。温度は25℃以下にコントロールされた中で、土着酵母によるアルコール発酵が始まります。 熟成前に、ラス・ドスセス・ティントを構成するさまざまなロットから最終的なブレンドが行われます。その後、ワインの熟成度に応じて、使用4年目、5年目、6年目のアリエ産フレンチオークの225リットルと300リットルの容量にて、6ヶ月ほど熟成させます。
【テイスティングノート】
チェリーレッドで、縁は若々しさを示す紫色。層は中くらい。ワインの涙がしっかりと表れる、クリーンでキラキラと輝きにある外観です。 香りは力強く、フレッシュでエレガント。果実味が非常に豊かで、トースト香、焙煎香、軽くバルサムのノートも感じます。 口に含むと、フレッシュで、なめらかさもあり、力強さも感じさせます。口の中で広がり、酸もバランスが取れています。余韻は長く、主に果実味、トースト香、焙煎香のニュアンスが表れます。