マルケス・デル・アトリオグループに属するボデガス・ファウスティーノ・リべロ・ウレシアは、DOCaリオハ最大規模の生産者のひとつで、1899年にラ・リオハ州アルネドで創業、リベロ家5世代に渡って受け継がれてきた歴史の長い生産者です。
80年代の終わり、4代目のアガピート・リベロとヘスス・リべロが、ウティエル・レケーナの魅力に惹かれ、この地でのワインづくりに乗り出しました。特にアガピートはレケーナにてぶどう栽培、ワイン醸造学校に通っていてこの地域についてよく知っていたこともあり、アガピートとヘススのふたりは、地の品種であり、この地域の主役でもあるボバルに賭けたのでした。
ふたりは、標高600〜900メートルに位置するぶどう畑の中から、砂質、石灰質、粘土質など、異なる土壌タイプのぶどう畑を複数選びました。地中海性気候の影響を受け、温度変化にも恵まれているため、ぶどうが素晴らしい成熟を遂げ、ボディのある、力強さがあり、かつバランスの取れたワインとなり、世界中の人々に愛されています。
30年経った今も、ファウスティーノ・リベロ・ウレシアのワインは、どの地域でもベンチマークとしての地位を確立し、成熟した市場においても支持されているのです。
【FOODEX JAPAN 2023 出展ブース番号】1F30
【FOODEX2023 セミナー試飲アイテム】
Audiencia
アウディエンシア
【ビンテージ】2020年
【ぶどう品種】ボバル 100%
【アルコール度数】13.5% vol.
【栽培&醸造】
弊社のぶどう畑は、海抜700メートルほどの高さに位置しています。気候は、海に近いため、地中海の影響が非常に顕著な内陸性気候で、年間平均気温は14℃、年間平均気温差は17℃以上あり、これがウティエル・レケーナの気候を特別なものにしています。降水量は低く、年間降水量は400〜450mmほど。これらの特徴の組み合わせがぶどうの成熟をゆっくりと進めてくれ、かつ、アロマが凝縮するのに最適な成熟度までしっかりと熟すため、わたしたちのワインにユニークな個性を与えてくれるのです。
除梗後、破砕は一部にとどめ、完全な実の割合を多く保った状態で、毎日ルモンタージュし、色素、タンニン、アロマを抽出します。複雑なアロマのワインになるよう、セレクトした土着酵母にて、23〜28℃に温度管理下で発酵。その後、3ヶ月ほど、アメリカンオーク、フレンチオークにて熟成します。
【テイスティングノート】
濃いチェリーレッドで、縁は紫色。ボバルはタンニンの豊富な品種のため、基本的にストラクチャーのしっかりとしたワインとなります。このワインは、ほどよいボリューム感のある、熟したタンニンがあります。ブラックベリーなどの黒系果実やイチゴなどの赤系果実の香りに、繊細なスパイシーさをもつ、複雑なアロマが特徴。果実味に加え、キャラメルやバニラなど、かすかにトーストしたニュアンスが感じられます。フルーティな味わいで、余韻の長いワインです。